ハチモドキハナアブ Monoceromyia pleuralis
ハエ目
ハナアブ科
- 種の特性と生息状況
- 体長17~20mm。本州、四国、九州に分布する。体色は黒であり、肩瘤は黄色、腹部第2・第3節に橙黄色の横帯を備える。額突起は細く長い管状で、腹部第2節は細くくびれる。成虫は5~8月に見られる。生息環境は低地から台地、丘陵地、低山地の樹林や雑木林で、クヌギなどの樹液に集まり、産卵行動も見られる。東京都では杉並区、武蔵村山市、多摩市、稲城市などから記録されている。
- 生存を脅かす要因
- 森林伐採、市街地開発。本種の主な生息環境である樹林や雑木林などの伐採が生存を脅かす要因として挙げられる。
- 特記事項
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- 執筆者
- 伊東憲正
- 関連文献
- 伊東憲正 (2003) 狭山丘陵の双翅目(2). はなあぶ, (15-1): 66-76.
岩井大輔 (2002) 埼玉県におけるハチモドキハナアブに関する知見. はなあぶ, (14): 11-12.
杉並区環境部環境課 (2015) 杉並区自然環境調査報告書(第6次): 201+225pp.
雛倉正人 (2006) 東京都稲城市で採集した昆虫類 (第1報). 神奈川虫報, (155): 23-28.