カヤネズミ Micromys minutus

齧歯目 ネズミ科
2013年度版を参照する
種の特性と生息状況
頭胴長55~77mm、尾長61~90mm。体重9~17g。背面は茶色で腰の部分はオレンジ色。尾は長く先端の上面は毛が無い。耕作地や草原、河川敷などの草原に生息し、ススキやオギなどの草の上に直径10cmほどの球巣を作り、その中で子を産み育てる。イネ科植物の種子や、バッタやイナゴなどの昆虫類を餌とする。本州、四国、九州に生息。都内では多摩川や荒川の河川敷や西多摩の里山などの草地に生息する。
生存を脅かす要因
耕作地や河川敷、里山にあるススキやオギなどの草原に生息するので、宅地開発などの影響を受けやすく、短期間で個体群が消滅する恐れがある。
特記事項
執筆者
岩佐真宏
©岩佐真宏
東京都外
関連文献
小林毅 (1997) 東京都*山小峰ビジターセンター カヤネズミ・モリアオガエル. アニマルウォッチングの会 フィールドガイド 動物観察マップ ー関東版ー: 26-29. 日経サイエンス社.
那波昭義 (1961) 東京都城北荒川河畔の小哺乳類について.哺乳動物学雑誌, 2: 23-28.
Ohdachi, S.D., Ohdachi, S.D., Y. Ishibashi, M. A. Iwasa, D. Fukui & T. Saitoh. (eds) (2015) The Wild Mammals of Japan. Second edition: 506pp. SHOUKADOH Book Sellers and the Mammalogical Society of Japan.