クロツグミ | |||
Turdus cardis スズメ目 ヒタキ科 |
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形態・生態 |
体長21.5cm。雄成鳥は頭部から尾までの背面や翼、喉から胸までが暗灰色。体下面は白く、胸から脇にかけて黒斑がある。平地から山地までの樹林に生息し、昆虫類やミミズ類、植物の種子などを食べる。 |
分布の概要 |
北海道、本州、四国、九州で夏鳥。 |
都における生育・生息環境 |
多摩地域の丘陵地や山地の自然林で、少数が繁殖している。渡りの時期には、通過個体が平地の樹林でも見られる。 |
都における生存に対する脅威や保全上の留意点 |
植林による自然林の伐採などが、本種の生存を脅かす要因である。現存する生息環境を可能な限り保全することや、人工林を広葉樹林へ転換していくことが望ましい。また、外来種のガビチョウと競合している可能性があるため、詳細な状況の把握が望まれる。 |
関連文献 |
八王子・日野カワセミ会, 2006. 数え上げた浅川流域の野鳥2. 八王子・日野カワセミ会. 164 pp. |
清水徹男, 2003. 小金井市鳥類目録・改訂第2版. 58 pp. |
東京都環境保全局, 1997. 東京都鳥類繁殖状況調査報告書. 108 pp. |
執筆者 |
金井裕・粕谷和夫・川内博 |