形態・生態 |
体長雄80cm、雌60cm。雄成鳥は顔は皮膚が裸出して赤く、胸、腹は緑色光沢がある。平地や山地の草地、耕作地、河原などに生息し、地表で植物の種子や昆虫類、クモ類、土壌動物などを食べる。 |
分布の概要 |
本州、四国、九州で留鳥。 |
都における生育・生息環境 |
河川敷、平地や丘陵地の耕作地、造成地の草地に生息する。草丈の高い草地が多い公園でも見られることがある。 |
都における生存に対する脅威や保全上の留意点 |
農地や丘陵地の宅地化や、採草地の放棄による樹林化に伴う草地環境の減少が、本種の生存を脅かす要因である。また、狩猟鳥の放鳥事業による遺伝子のかく乱や、犬・猫・アライグマなどにより卵や雛が捕食されることも大きな要因であると考えられる。生息場所となる草地環境を可能な限り保全することが望ましい。狩猟鳥の放鳥事業を行う場合、放鳥個体は都内の個体群を増殖させたものを用いるなど留意する必要がある。また、必要に応じて犬・猫・アライグマなどの増加を防止する対策を講じることが望ましい。 |
関連文献 |
八王子・日野カワセミ会, 2006. 数え上げた浅川流域の野鳥2. 八王子・日野カワセミ会. 164 pp. |
小宮真治, 1988. 八王子カントリクラブ便り, (318). |
東京都環境保全局, 1997. 東京都鳥類繁殖状況調査報告書. 108 pp. |
執筆者 |
金井裕・粕谷和夫・川内博 |