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キツネ |
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Vulpes vulpes ネコ目(食肉目) イヌ科 |
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形態・生態 |
頭胴長60~75cm、体重4~7kg。イヌと似た体型であるが、口先が尖り、体全体はやせて見える。尾は長くふさふさしているが、換毛期にはみすぼらしくなる。食性は肉食に近い雑食性。主に鳥、ウサギ、齧歯類などの小動物や昆虫類を食べる。 |
分布の概要 |
北海道、本州、四国、九州 |
都における生育・生息環境 |
タヌキが都市環境にも適応して広い分布を示すのに対し、本種は市街地には生息しない。山地や多摩丘陵などに広く分布するが、個体数はタヌキよりずっと少ない。 |
都における生存に対する脅威や保全上の留意点 |
区部に戦前の記録があるが、すでに絶滅したと考えられる。多摩地域では、差し迫った特定の脅威はないが、林縁部など開けた環境を好むので、下層植生が手入れされずに放置された樹林は、住みやすい場所ではない。 |
関連文献 |
増田隆一, 2009. 遺伝子から見たタヌキとキツネの多様性. 哺乳類科学, 49(1): 137-138. |
日本野生生物研究センター(編), 1981. 第2回自然環境保全基礎調査動物分布調査報告書 哺乳類 全国版その2. 環境庁. 176 pp. |
執筆者 |
安藤元一 |