ヒメホタルイ

  Schoenoplectus lineolatus
単子葉植物綱
カヤツリグサ科
RDB2013のページです
区部 北多摩 南多摩 西多摩 本土部 伊豆 小笠原 環境省
- DD - DD
 
形態・生態
多年草。根茎は這い、節から茎を立てる。花茎は高さ10~20cm。断面は円形、軟質。苞は花茎に続き、長さ1~5cm。基部鞘は薄膜質。小穂は1個、仮側生し、無柄、長さ7~10mm。刺針状花被片は5本、長さはそう果の約2倍または痕跡状となり、下向きの刺がある。柱頭2岐。砂底で透明度の高い水深の浅い池などに生育する。
分布の概要
北海道、本州、四国、九州
都における生育・生息環境
透明度の高い浅い池に生育する。北多摩および西多摩から記録はあるが、現状不明となっている。
都における生存に対する脅威や保全上の留意点
池の消失や水質の変化などが本種の生存を脅かす主な要因であると考えられる。生育環境である池周辺の湿地を保全することが望ましい。ホタルイやイヌホタルイの小型個体と誤認しやすいので同定には注意が必要である。
関連文献
星野卓二・正木智美, 2011. 日本カヤツリグサ科植物図譜. 平凡社. 778 pp.
東京薬科大学植物研究部(編), 1967. 狭山丘稜の植物. 東京薬科大学. 71 pp.
執筆者
畔上能力・内野秀重