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オオクジャクシダ |
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Dryopteris dickinsii シダ植物門 オシダ科 |
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形態・生態 |
常緑性シダ。根茎は短く、葉を叢生する。イワヘゴに似ているが、葉柄下部に赤褐色から褐色の鱗片が密生する。葉身は長楕円状倒披針形、単羽状複生し、羽片は20~30対、下部羽片は小型でやや下向きとなる。胞子嚢群は羽片の辺縁寄りに数列に並ぶ。山地の渓流の陰湿な林床に生育する。 |
分布の概要 |
北海道(奥尻島)、本州、四国、九州 |
都における生育・生息環境 |
南多摩、西多摩の山地の渓流沿いの植林地など、陰湿地に稀に生育する。 |
都における生存に対する脅威や保全上の留意点 |
山林の改変などによる生育環境の変化が本種の生存を脅かす主な要因であると考えられる。自生地を含む森林全体の保全対策を講じることが望ましい。 |
関連文献 |
芹沢俊介, 1974. 東京都のシダ植物. 文化財の保護, (7): 13-33. |
東京都高尾自然科学博物館(編), 1989. 高尾山植物目録. 東京都高尾自然科学博物館. 30 pp. |
執筆者 |
畔上能力 |