コガネグモ | |||
Argiope amoena クモ目 コガネグモ科 |
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形態・生態 |
体長♀20~30mm、♂5~7mm。♀の背甲は黒褐色の地に銀白色の毛が密生する。腹部背面には黄色と黒色の太い横縞模様がある。♂は全体に黄褐色で別種のように見える。腹部の色彩や独特の斑紋から♀の識別は容易である。大きい円網を張る。 |
分布の概要 |
伊豆諸島、本州、四国、九州、南西諸島 |
都における生育・生息環境 |
平地から低山地の開けた草原、田畑の周囲、河川敷などに生息する。伊豆諸島各地から古い記録はあるが、最近40年間に限定すると確認されているのは新島のみである。 |
都における生存に対する脅威や保全上の留意点 |
昭和30年代までは各地で普通に見られたが、今日までに明らかに個体数が減少した。良好な草地環境が開発や農地化によって失われたことと、継続的な農薬散布により餌昆虫の量および多様性が減少したことが原因と考えられる。繁殖力が大きいので保全策によっては回復する可能性がある。 |
関連文献 |
千国安之輔, 2008. 写真日本クモ類大図鑑 (改訂版). 偕成社. 309 pp. |
執筆者 |
小野展嗣 |