コヒロハハナヤスリ | |||
Ophioglossum petiolatum シダ植物門 ハナヤスリ科 |
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形態・生態 |
夏緑性シダ。葉は高さ8~25cm、担葉体は長さ2~10cm、栄養葉は長楕円形から広卵形、鋭頭から鈍頭、長さ1~6cm、幅0.7~3cm、薄く軟質、基部は急に狭くなり、短い柄を持つ。葉脈は粗い網状で二次脈はあまり発達しない。胞子葉は長さ6~16cm、胞子嚢穂は長さ2~4.5cm、鋭頭。山麓、原野に群生する。 |
分布の概要 |
本州(東北中部以南)、四国、九州、南西諸島 |
都における生育・生息環境 |
各地の社寺の境内、墓地、芝草地、手入れされた雑木林の林床などに生育する。 |
都における生存に対する脅威や保全上の留意点 |
樹林の管理放棄による日照不足や宅地開発などが本種の生存を脅かす主な要因であると考えられる。工事に際して自生地を保全することや、下草刈りなどの林床管理を行うことが望ましい。 |
関連文献 |
檜山庫三, 1965. 武蔵野の植物. 井上書店. 290 pp. |
芹沢俊介, 1974. 東京都のシダ植物. 文化財の保護, (7): 13-33. |
執筆者 |
畔上能力 |