カヤキリ | |||
Pseudorhynchus japonicus バッタ目(直翅目) キリギリス科 |
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形態・生態 |
体長63~67mm。体は太く、緑色ないし褐色。顔面は黄色みがかる。頭頂から胸部の両側面に黄白色の細条があり、前翅発音器周辺まで延びる。触角鞭節下面は黒色。産卵器上片の上面は先端に向かって下側に湾曲する。オギ、ススキ、ヨシなど高茎イネ科草地に生息し、それらの草本の茎や穂を摂食する。卵越冬、年1化で夏に羽化し、♂は夕方から夜間にかけてジャーー・・・と大きな声で鳴く。 |
分布の概要 |
本州、四国、九州、対馬 |
都における生育・生息環境 |
平地から丘陵地の高茎イネ科草本が広く繁茂した草地に生息する。 |
都における生存に対する脅威や保全上の留意点 |
萱場の減少や植生遷移の進行によって生息に適した草地が減少し、分布が局所的になっていると考えられる。高茎イネ科草本が繁茂するような草地環境を維持することが望ましい。 |
関連文献 |
日本直翅類学会(編), 2006. バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑. 北海道大学出版会. xxxvi + 687 pp. |
和田一郎, 1995. 東京都の直翅類. ばったりぎす, (103): 46-65. |
執筆者 |
伊藤元 |