シナイモツゴ | |||
Pseudorasbora pumila pumila コイ目 コイ科 |
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形態・生態 |
体長5cm程度。体型は紡錘型で、口ひげはない。側線は不完全で胸びれ上部までしかない。同属のモツゴよりも体高がやや高く胴断面は丸い。平野部の浮葉植物が繁茂するような自然度の高い浅い池沼に生息する。 |
分布の概要 |
本州(関東、新潟以北) |
都における生育・生息環境 |
東京都全域で野生種が自然に生息している場所は見あたらず、絶滅したと考えられる。稀に捕獲の情報が流れるが、追跡調査で仔稚魚の発生が確認されないことなどから自然分布ではないと推測される。 |
都における生存に対する脅威や保全上の留意点 |
開発などにより多くの細流やため池などが護岸改修され、その結果生息環境が悪化したことや放流由来のモツゴとの交雑による遺伝子汚染が、絶滅の大きな要因と考えられる。 |
関連文献 |
中坊徹次(編), 2000. 日本産魚類検索全種の同定第二版. 東海大学出版会. 1748 pp. |
川那部浩哉・水野信彦・細谷和海, 1989. 日本の淡水魚. 山と渓谷社. 720 pp. |
執筆者 |
山崎充哲・丸山隆 |