メアゼテンツキ Fimbristylis velata

被子植物 カヤツリグサ科
2013年度版を参照する
種の特性と生息状況
本州~九州に分布する一年草で、平地の水田の畔や、池沼縁の裸地などに生える。叢生し、茎は高さ10~20cm。花序は散形で1~3回分枝し、小穂は披針形で長さ4~6mm。アゼテンツキとよく似ているが、本種の方が鱗片の芒が短く外向きに曲がらない。果期は8~10月。都内では区部から多摩地域にかけての水田の畔などに点々と生えているが極めて稀。
生存を脅かす要因
開発による水田の減少が本種の生存を脅かす要因と考えられる。
特記事項
よく似た種があり、同定違いによって見逃されている可能性が考えられる。
執筆者
仙仁径
©内野秀重
千葉県 1995年11月21日
関連文献
昭島市植物分布調査会(1997)あきしまの植物. 昭島市教育委員会. 244pp.
飯泉優・曾根伸典(1982)青梅市の植物. 青梅市立郷土博物館 編. 青梅市文化財調査報告書 9 青梅市の自然Ⅱ[動物・植物編1]: 3-98. 青梅市教育委員会.
大橋広好・門田裕一・邑田仁・米倉浩司・木原浩 編(2015)改訂新版日本の野生植物1. 平凡社. 666pp.
神奈川県植物誌調査会 編(2018)神奈川県植物誌2018(上). 神奈川県植物調査会. 902pp.
鎮座百年記念第二次明治神宮境内総合調査委員会 編(2021)鎮座百年記念第二次明治神宮境内総合調査報告書 第2報(2021). 明治神宮社務所. 318pp.