ホシハジロ Aythya ferina
カモ目
カモ科
- 種の特性と生息状況
- 体長 45cm。湖沼、池、河川、内湾の海岸・干潟などに生息し、水中にもぐって底泥中の貝類や軟体動物等の底生生物を採食する。北海道では旅鳥。本州、四国、九州では冬鳥。都内では海岸や河川、公園などの池で見られる。全国的に近年の減少傾向が著しい。
- 生存を脅かす要因
- 採食地となる池沼や河川、海岸の干潟の水質や底質の変化による食物の貝類や湿性草地の減少があげられる。
- 特記事項
- 水質については、汚染ではなく栄養塩類や有機物の減少による貧栄養化が進み、食物となる底生生物の減少が起こっている可能性も指摘されている。
- 執筆者
- 金井裕
- 関連文献
- ガンカモ類の生息調査. 環境省. https://www.biodic.go.jp/gankamo/gankamo_top.html
東京都環境局 (2021) 東京湾水生生物調査報告書(1986年~2020年).
日本野鳥の会東京・研究部 (2016) 東京の野鳥たち~月例探鳥会7か所・20年間の記録~. 日本野鳥の会東京: 129pp.
日本野鳥の会東京・研究部 (2018) 東京の野鳥たち・2 ~月例探鳥会3か所・20年の記録および明治神宮・高尾山・新浜の長期記録~. 日本野鳥の会東京: 183pp.