フクロウ Strix uralensis

フクロウ目 フクロウ科
2013年度版を参照する
種の特性と生息状況
体長50㎝。雌雄同色で、背面は灰褐色で下面は淡色。ともに縦斑がある。頭部は大きく羽角はない。九州以北で留鳥として平地から山地の樹林に生息する。ネズミ類、鳥類などを獲り、主に樹洞で営巣するが、巣箱や猛禽類の古巣、人家の屋根裏などを利用することもある。西多摩で記録が多いが、最近区部でもその生息が知られている。
生存を脅かす要因
大木の減少で、巣穴となる樹洞の不足が最大のマイナス要因で、かつてはそのために減少したと思われる。しかし、最近の繁殖期調査では増加傾向も見られている。しかし、夜間に活動する鳥のため、その実態を知ることが困難で、営巣状況、採食活動など不明な点が多い。
執筆者
川内博
協力者
井上裕由
関連文献
井上裕由 (2021) 東京区部の緑島におけるフクロウ観察 URBAN BIRDS, 38:62-75. 都市鳥研究会.
植田睦之・佐藤望 (2021) 東京都鳥類繁殖分布調査報告 2016-2021. NPO法人 バードリサーチ: 177pp.