ハイイロボクトウ Pharagmataecia castaneae
チョウ目 ボクトウガ科- 種の特性と生息状況
- 開張35-38mm。前後翅はやや褐色をおびた灰色。脈間に暗灰色の鱗粉を散布する、♀は腹部が長い。年1化、6-7月に出現する。食草はイネ科のヨシが知られる。北海道、本州、四国、九州に分布しているが、産地は湿地のため局所的である。
- 生存を脅かす要因
- 河川敷や湿地などの環境悪化が主な要因として挙げられる。
- 特記事項
- 荒川河川敷などで記録があるが、湿地の衰退のため減少している。
- 執筆者
- 岸田泰則
- 関連文献
- 工藤広悦 (1991) 荒川河川敷の蛾相の特性. 昆虫と自然, 26(7): 35-43.
西海正彦 編著 (2019) 東京都蛾類目録. 自刊: 346pp.