ゴイサギ Nycticorax nycticorax
ペリカン目 サギ科- 種の特性と生息状況
- 体長58㎝。雌雄同色で、成鳥の頭と背は濃紺色で頭部に2本の飾り羽がある。幼鳥はホシゴイと呼ばれ、羽色は異なる。ほぼ全国に留鳥または夏鳥として生息し、湖沼や池、川、海岸などで、夜間、魚類や両生類、ザリガニ、水生昆虫類などを捕る。全国的に減少傾向が見られ、都内でも、南多摩・北多摩の営巣地が消失または衰退している。その原因の一つは、主要な食物である小型の魚の減少が挙げられていている。また、多摩川流域では大きなコロニーが確認されていたが、これも近年見られなくなっている。
- 生存を脅かす要因
- 小型の魚類が減少している原因としては、オオクチバスやコクチバスなどの外来魚の増加。
- 特記事項
- 執筆者
- 川内博
- 関連文献
- 植田睦之・佐藤望 (2021) 東京都鳥類繁殖分布調査報告 2016-2021. NPO法人 バードリサーチ: 177pp.
植田睦之・植村慎吾 (2021) 全国鳥類繁殖分布調査報告 日本の鳥の今を描こう 2016-2021年. 鳥類繁殖分布調査会: 175pp.