クスサン Saturnia japonica

チョウ目 ヤママユガ科
種の特性と生息状況
開張100-130mm。翅の色彩は個体変異が著しく、灰黄褐色から橙黄褐色まで様々である。後翅の大きな眼状紋が特徴である。年1化、9-10月に出現する。幼虫はシラガタロウやクリケムシといわれ、イチョウ、クリ、クヌギなど様々な樹木の害虫とされる。時に大発生することがある。
生存を脅かす要因
森林伐採。宅地造成や雑木林の伐採などによる生息環境の悪化。
特記事項
1960年代までは区部でも普通に見られたが、1970年代頃から急速に減少し、現在ではほとんど見られなくなった。郊外の里山や山間部では、普通に生息して問題はない。
執筆者
岸田泰則
©飯森政宏
東京都外 2009年
関連文献
岸田泰則 (2016) 8.昆虫類 チョウ目ガ類. 八王子市市史編集専門部会自然部会(編). 八王子市動植物目録 : 新八王子市史自然調査報告書: 424-494. 八王子市市史編さん室.
西海正彦 編著 (2019) 東京都蛾類目録. 自刊: 346pp.
平山修次郎 (1933) 原色千種昆蟲圖譜. 三省堂: 図版 104 +附録 18pp.+索引 46pp.