アオゲラ Picus awokera

キツツキ目 キツツキ科
2013年度版を参照する
種の特性と生息状況
体長29cm。成鳥は顔から頸が灰色、背面は黄緑色。額と眼先は黒く後頭は赤い。平地から山地の樹林に生息し、昆虫類やクモ類、ムカデ類などを食べる。本州、四国、九州で留鳥。都内では多摩地域の丘陵地から山地の樹林に生息し、繁殖している。近年は都市部の公園緑地の樹林でも局地的に営巣が確認されている。
生存を脅かす要因
開発や植林による営巣可能な枯れた大径木の減少や、営巣場所周辺での写真撮影など人為的ストレスによるかく乱が、本種の生存を脅かす要因である。大径木の保全を図り、枯死木を残すことや、営巣が確認された場合には、必要に応じて立入りについて注意喚起を行うことが望ましい。
特記事項
執筆者
金井裕
2010年
関連文献
植田睦之・佐藤望 (2021) 東京都鳥類繁殖分布調査報告 2016-2021. NPO法人 バードリサーチ: 177pp.
日本野鳥の会東京・研究部 (2016) 東京の野鳥たち~月例探鳥会7か所・20年間の記録~. 日本野鳥の会東京: 129pp.